建築防水工事

防水工法の種類と内容

防水とは、建物を雨漏りから防ぐために、建物の中に水が入りこまないようにする仕組みのことです。

防水工事にはさまざまな種類があり、用途に応じた工法で施工されています。

アスファルト

アスファルト系防水

合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する工法で、熱工法・トーチ工法・常温工法などがあります。

ルーフィングシートを積層することにより、水密性の高い防水層になります。

熱工法は最も歴史、実績のある工法で、信頼性も高く、保護コンクリートを打設する仕様は最も信頼できる防水仕様だと思います。ただし、アスファルト溶融時に、臭いと煙が発生するため、市街地での作業には不向きです。

200℃を超える溶融アスファルトを取り扱う作業なので、盛夏の作業は修行のようです。

塗膜系防水

塗膜系防水

ウレタンゴム系塗膜防水の割合が圧倒的に多く、他にはアクリルゴム系塗膜防水、ポリマーセメント系塗膜防水があります。

ウレタンゴム系塗膜防水には、接着工法、通気絶縁工法と機械的固定工法があります。

液状の防水材を割付けしながら複数回塗布し、所定の厚さにします。液状なので複雑な形状でも施工できます。

シームレスな仕上りはとても綺麗です。トップコートはとても重要で、弊社では2回塗りを推奨しています。

桜や落ち葉の季節は大変苦労します。トンボが飛び交う時期も苦労します。(塗り終わったばかりの材料が水面に見えるのでしょうか、産卵に来ます。そしてくっつきます。)

シート系防水

主に、加硫ゴム系シート防水と塩化ビニル系シート防水です。

加硫ゴムシート防水の長所は、材質が合成ゴムなので、伸縮性が高く伸びがあり、下地の亀裂にも柔軟に追随します。比較的に低コストの現場で採用されています。

加硫ゴムシートを工場で、幅8m、長さが200mのロール状に加工したものは、産業廃棄物処分場やゴルフコースのウォーターハザード、調整池などの遮水工事にも使用され、弊社も地元の製造会社・日立電線(株)の工事班として北海道から熊本まで飛び回っていました。

 

塩化ビニル系シート防水には、接着工法と機械的固定工法があります。

接着工法は塩化ビニル系シートを接着剤などで下地に貼り付ける工法です。

シートを接着剤で貼るだけなので施工性に優れており、シートジョイント部を熱風で溶かして一体化します。

機械的固定工法は改修工事に採用されることが多いです。コンクリート躯体にドリルで削孔する作業があるので、騒音、振動対策は必須です。

シーリング

ポリサルファイド系、変成シリコーン系、ポリウレタン系、シリコーン系などがあります。

シーリング防水は、建物の窓廻り、コンクリート目地、サイディング等版間、ガラスの周囲目地に充填することにより、建物へ漏水と、室内への外気の侵入を防ぐ目的があります。

それぞれの材料には相性があり、後先を間違えると接着しなくなったり、固まらなかったりするので注意が必要です。