A浄水場工事写真

山間部にある、とある小さな浄水場。

毎月のルーティングワーク(アポ無し、コネ無し、実績無し)のゲリラ営業で、トントン拍子で受注までこぎつけた施設。

午前中で、ほぼ止水を完了していたのですが・・・

施工前

漏水量は極わずか。


施工前

漏水量は極わずか。


注入孔開け

薬液注入

ここまでは順調でした。

 

昼食後に管理事務所からお呼びがかかり、「塩素と反応して塩素を中和したりしませんか?!!」と初めて聞かれた質問。そのような現象を聞いたことが無く、何が何だか分かりません。

 

検証することになり、対象水槽へ塩素を再度投入し、通常の塩素濃度に調整してからバンデフレキシン薬液を再注入。

 

 

一瞬でした。水槽内の塩素が激減してしまいました。作業中止です。

 

 

結論

水槽に対して混入したバンデフレキシン薬液の割合によりますが、バンデフレキシン薬液は残留塩素濃度に影響します。また、TOC(全有機体炭素)にも影響が出ることが分かりました。この現象はバンデックスフレキシンも同様です。

この事例がきっかけで残留塩素濃度、TOCに影響を及ぼさない薬液の開発が始まりました。そして5年後、ようやく残留塩素濃度、TOCに影響を及ぼさない薬液・フレキシン極が上市されました。

 

フレキシン極は繊細な調合が必要です。また、施工に於いても従来品より取り扱いにくいところがありますが、塩素濃度調整後の浄水池、配水池の止水工事にはフレキシン極の一択です。