S下水処理場工事写真

調査で伺った際には漏水下部に汚泥?固形物が堆積していて、かなりの期間にわたって漏水していたのが分かりました。

条件が重なると水が噴き出すことがあるようで、軽量ポリカーボネート波板で受け、下に流している状態でした。(道路のトンネルで、よく波板が張られているのを見つけると、私なら止められるのになあ。と思いながら通過します。)

着工前

奥に張られているのが、軽量ポリカーボネート波板です。

施工前

天井面には、簡易的な可とうゴムを設置し受け流していました。可とうゴムは決して安いものではないのですが取ってしまいます。

仮設状況

今回、一番苦労したのが仮設です。

粉塵をまき散らさないこと(もちろん、薬液も)。管理者が通過できること。この条件を達成するのがなかなか大変でした。その結果、投光器1台設置で、シート内は常夏のようになりました。厳冬なのに。

既存シーリング撤去状況

先ずは、目地の状況を確認するのに、既存シーリング材を除去します。

水槽側のコンクリート奥には止水板が設置されていましたが、埋戻し面(土面)には止水板が設置されていないようでした。
コンクリート目地の内外をシーリングだけで地下水を止めていました。
実際は、止まっていませんでしたが。

配筋確認

削孔前に、簡易鉄筋探査機で鉄筋の位置を把握します。調査していても削孔時にいくつかは鉄筋に当たってしまいますが、行わないよりは断然正確把握できます。( BOSCH製だから当たるのか?) 

削孔状況

粉塵をまき散らさないようにするため、集塵機で吸引しながら削孔します。(補足 写真では一人で行っていますが、実際は二人で分担して作業しています。ご安全に!)

今回の目地は太くて深いので、大型の注入機と大型のコンプレッサーを搬入しました。

両方とも、かなり重量。二人で手運搬、息が上がりました。

大型注入機

この注入機は大変高価で、普通乗用車が購入できてしまいます。
M浄水場のページにも書きましたが。

大型コンプレッサー(200V用)

薬液注入状況

注入ノズルを設置して薬液を送り込みます。薬液硬化時間は30秒弱。

目地がスカスカなところには緩衝材を装填してから薬液を送り込みます。

薬液注入状況2

約45度程度の角度から削孔します。

急結剤充填

漏水が無いことを確認して、注入作業は終了です。

削孔穴に急結剤を充填します。

シーリング状況

最後に目地にシーリングを施して作業終了です。

お疲れ様でした。